木風呂に使用される材料は、生きている木材です。常に変化し、膨張・収縮を繰り返しています。そのため、下記の点に注意してください。
ご使用になられるお客さまへ
【普段のお手入れ】
- カビ、腐食、ぬめりの発生を防ぐため、常に清潔にし、毎日排水してください。排水時の残留水は拭き取って乾かしてください。(乾かしすぎは厳禁、割れの原因になります。)木風呂には、カビを防ぐ為の保護材をしみ込ませてありますが、効力は6ヶ月位から弱まります。6ヶ月に一度、保護剤の塗布をおすすめします。
- 割れ、狂いを防止するため、木材が過乾燥状態(乾燥しすぎ)にならないよう注意してください。1週間以上使用しない時や、暖房設備のある浴室、木風呂に直射日光が当たる場合は注意してください。(毎日、適度な湿気を与えてください。)
【変色やカビについて】
- 発生させない事が一番大切ですが、万一発生してしまったら、早いうちに除去してください。先ずは洗浄し、それでも落ちない場合には細かいサンドペーパーで擦り落として下さい。
根が深く入ってしまった場合は漂白剤を使用する事となります。市販されている漂白剤で結構ですが、必ず木材用を使用し、使用方法、安全性は漂白剤販売店にお訪ね下さい。
錆の出る可能性のある水道をご使用になる場合、一旦他の容器で錆水を受け、はじめから直接木風呂に注水しないでください。
設置業者の方へ
【設置時のご注意】
- 浴槽付属設備の取付は木材の伸縮を考慮して施工して下さい。
- 半埋込設置の場合、木風呂の外側に5~10mmのクリアランスを取って下さい。
- 木風呂外側の湿気を逃がす為、隙間のシールは正面だけ行い他はやらないで下さい。(洗い場からの水は木風呂の腐食を早めます。正面側は水の進入を止めて下さい。)
- 木風呂の下部全体に支持材を設け、排水方向に0.5%程の勾配を取って下さい。
- 水道管から出る錆や油が木風呂に付着しないよう注意してください。特に水道新設時に出る鉄分による錆は、木に残留し簡単に除去出来ないシミになる場合があります。
- 設置されてから1週間以上使用しない場合は、木風呂の過乾燥に注意して下さい。(適度な湿気があるように養生して下さい。)